1  2

2014年 11月 14日 | CHINA | Posted by Kikuchi

「シルバーvsゴールド」メタリックカラーの嗜好の違い。
これは文化と流行が影響する壮大なテーマです。
時代の牽引にはファッショントレンドも関係しますが、そもそも我々日本人にとってメタリックカラーは、対象物にもよるけれど、「さりげないラメ、パール表現による洗練された高級感、グレード感」が好まれるという印象。やや非日常的な感覚もあります。
一方で、中国人にとっての「ゴールド」は、特別なものというよりも「日常にある色の選択肢の一つ」という感覚だそうで、「ゴールド=好き!」という感じらしい。

中国の人、数人に対して金属色の嗜好性を聞いたところ、「製品を買うとき、選択肢がシルバーとゴールドなら断然ゴールドを選ぶ」という答えが返ってきたのが印象的でした。

たとえば、iPhone5s発売後、中国人同士でゴールドのiPhoneを選んでいない友達がいたら、「なんでゴールドを買わなかったの?」というコミュニケーションがあったほど。日本人にはそのやり取りは無いように感じます。むしろ、ゴールドの製品を選んだ人に対しては、「なんでシルバーじゃなくてゴールドなの?」という質問をしている気がします。

このシルバー嗜好は、日本人の白嗜好の延長なのでしょうか。あっさりした感じを好む傾向がありますよね。
余談ですが、メタリックカラーについては、apple社がApple Watchを発売した影響で、ピンクゴールドやカッパーにも注目が集まると噂されています。

iPhone5sand6.jpg
iPhone5sと6のゴールド
出典:Gizmode
http://www.gizmodo.jp/2014/09/iphone6_5.html

AppleWatchSeries.jpg
注目のApple Watch(2015年発売)「Apple Watch EDITION」は中国人にどう評価されるのか。
出典:http://mashable.com/category/smartwatch/

いずれにしても、このゴールドの嗜好については、光かたや、粒子の大きさも大切です。
ギラギラに光っているのは有りなのか、さらっとした軽いメタリック感はあっさりしていて嫌なのかが気になるところ。

その辺を聞いてみると、若者やモダンテイストを好む人には、ギラギラしすぎるものは嫌がられる傾向がありました。
さらりとしたラメ感のベージュをベースにしたゴールドを「ラグジュアリー」と呼んで好んだり。
中国の人にとって「ステータス感」を伝える手段にもゴールドが象徴されるようです。ただし、こればかりは住んでいる地域や世代によって一概に言えないので、注意が必要。

いずれにせよ、ゴールドの嗜好に関してはとても興味深く、時代性と消費者の嗜好性の変化を追い続けなくてはと思う中国での滞在でした。

Posted by Kikuchi

Researcher

カラーデザイン(CMF)のプリンセス。
上海はじめ海外ネットワーク醸成中!

2013年 03月 01日 | CHINA | Posted by Hayashi

皆さんも「人民広場」と言えば、上海の繁華街の中心地であり、仕事に観光に訪れた時も目印や基点として訪れる場所ではないかと思う。それもそのはず、御存知の方も多いと思うが、人民広場は地図上でも基点であり、主要施設の位置は人民広場からの距離で示されており、地下鉄の中心でもある。そんな人民広場は今、他の目的でも中心になっている。

早朝の太極拳や社交ダンスの練習は、朝の5時位から始まる。その多くは、年配の方々が楽しんでいるようだ。練習を続け上手になるとグループの指導者となり、自分の技を見せる発表の場になっている。つまり、人民広場はエクササイズのメッカ、社交の場としてだけでなく、「晴れ舞台」と言う重要な意味をもつ。

また、興味深いことに、この場所は時間や曜日によってその目的が多様化する。
平日の昼は、観光に訪れた外国人や昼食をとる若者が集う。
そんな中、目にはいってきたのが、おじさんグループが広場内に点在するテーブルに座り、何かに夢中になっている光景。
よく見るとカードゲーム(ポーカー?)をしている。聞いた話によると、定年退職した人達が、集まって楽しんでいるとか。殆どが男性であるが、中には男勝りのおじさんの様なおばさんも混じっている!?
決まって4人が対決し、さらに大勢のギャラリーがそれを取り囲む。
その姿から、注目の的になる事は一つの優越感と言うか、ゲームに勝つこと以上の価値があるように感じられた。

中国人民広場の外国人観光客.jpg
大都会の中の広大な自然と中国庭園は外国人観光客にとっても憩いの場。
散歩を楽しむ姿が見受けられた。

中国人民広場で昼食をとる若者たち.jpg
多目的公園ならではの風景。昼食をとる若い女性グループやカップル、
昼の休憩時間を有意義に過ごすサラリーマンが公園内の自然をたのしんでいる。

中国人民広場でおじさんがカードゲーム.jpg
ギャラリーに囲まれてタダならぬ雰囲気が漂う中、カードゲームを楽しむ
おじさん達。真剣勝負でかなり白熱しているようだ。

同様にかたわらでは、ベンチに取り囲まれたちょっとした広場で、おばさんグループがダンスを披露し、そのピッタリ息の合った動きや可愛らしさについつい目を奪われる。通行人が立ち止まって見学したり、撮影をしている。彼女達も、注目される事で誇らしげだ。ここでもこの広場は「晴れ舞台=ステージ」となる。

中国人民広場でおばさんがダンス.jpg
息ぴったりで踊るおばさまトリオ。通行人もついつい、写真を撮ってしまう。

今回の出張では残念ながら、週末に重ならず見る事ができなかったが、日本でもニュースになっていた未婚の子供を持つ親が子供のプロフィールを持ち、広場に集まり見合い相手を探す姿。今回のワークメンバーの、現地のうら若き独身女性スタッフは、以前その場にたまたま紛れ込んでしまい、息子の結婚相手を探すおじさん(=父親)に付きまとわれ大変な思いをしたそうだ。

このような婚活が激化する背景には御想像の通り、中国も日本同様、婚期が遅くなっている事が関係している。その要因としては国家政策や経済発展、西洋文化の浸透などを挙げることができるが、私見としてあえて一つ理由を付け加えるなら、今まで以上に女性の社会進出が進み自立した女性が増えていることと、一人っ子政策のために苦労をしたことがない、より優しく、おとなしくなった、いわゆる日本同様の草食系男子が増えていることが関係しているのではないか。その結果、女性が結婚相手に求める条件はますます厳しくなり、婚期も遅れることとなる。

一人っ子政策の影響で男性の数が多く、結婚が困難なのは男性かと思いきや、実は、上海では女性の晩婚の方が深刻化しているそうだ。中には、再婚を望む年配の女性自らが週末の人民広場で婚活している事もあるらしい。

広場での婚活とは日本人の我々からすると、かなり大胆な戦略でなかなか勇気がいるが、このようなアナログな方法が果たしてどれ位の効果があるのかも気になる。

このように婚活を始め人民広場が、今や「お披露目文化」の中心地にもなっている訳だが、今後それがどう移り変わっていくか次回の出張が楽しみになってきた。

Posted by Hayashi

Researcher

イリノイでデザインを学び、米国でデザインビジネスに従事。幅広いアメリカンネットワークを背景に、ヤマト魂もあわせもつ"熱い男"。そのキャラクターを活かして、インドをはじめ新興国でのハードな現場で大活躍。

2012年 05月 23日 | CHINA | Posted by Yuasa

中国の富裕層。
大きな住宅、大きな車はあたりまえである。

そして今、そんな彼らの心を掴んでいるのがペット、犬である。

人気が高いのは、サモエドビジョン・フリーゼ、そしてオールド・イングリッシュ・シープドッグ。(リンク先:フリー百科事典 ウィキペディア日本語版より)

サモエドは、南極探検家のスコットやアムンゼンが連れ、それゆえ成功したとも言われている由緒ある名犬。
ビジョン・フリーゼは、その名も仏語で「巻き毛を飾る」という意味のスノッブさ!
そしてオールド・イングリッシュ・シープドッグは、ショウドックとしての人気が高い犬種である。
むろん彼らの犬歴は見事ながら、何より共通するのは「大型」であること。
あるいは「大きく見える」ことがすご~く大切。モコモコ&フワフワの毛並。また「白」であることもお約束のようだ。

c_yu03_20120521_01.jpg
ビション・フリーゼの仔犬。

もちろん高価。
仔犬のビション・フリーゼは、中国でもナント20~30万円。
犬そのものだけでなく、食事、しつけ、美容には、並々ならぬお金もかかり、トリマーによるシャンプーだけでも日本円で約2,000円前後。(人間の私とあまり変わらない!)

c_yu03_20120521_02.jpg
日本と変わらない優雅なペットサロン。ワンちゃんの体調やヘアケアのために、「水」には並々ならぬ気を使っているらしい。

「大氣(ターチー)はここまで影響しているのか~!?」...と、私は愕然。

なぜなら、私たちは昨年から、中国人のデザイン嗜好を研究し、独特の価値観とそのデザイン言語「大氣(ターチー)」に辿り着いた。

この大氣は、中国が今後よりグローバルになろうとも、永遠に変わることない中国人のデザイン嗜好。
この「大きく見えること」も、大氣であることの重要な要素のひとつだ。

それが、なんと「犬」にまで!

今年のトリニティは、その極意(?!)を皆さんにお伝えするためのデザインセミナーを展開するつもりだが、こうなると、建築や工業製品、パッケージなどのデザイン分野だけでなく、ペット事情にまでおよぶ調査分析をしないと、真実は見えてこないのか!?...と大きな懸念。

「大氣」に関しては、セミナー当日まで決して現場調査に気が抜けない~と、私は肝に銘じたのでした。

中国デザイン嗜好「大氣(ターチー)」セミナーについては、
下記に問い合わせください。

問い合わせ先:
info@trinitydesign.jp 03-5211-5150 赤松

Posted by Yuasa

Trinity COO

トリニティ代表。日本のデザインポテンシャルの向上の為、持てる気力・体力・知力を尽くして新興国を飛び回る日々。

2012年 04月 09日 | CHINA | Posted by Yuasa

皆さんは、「ティニックス(TEENIX)」という言葉をご存じだろうか。

上海などのおしゃれな若い世代、バーリンホウ(※)の間で昨年から今年にかけて、とてもよく聞かれる言葉である。中国語では、小資(シャオ ツー)と書く。

正直、私は中国語が全く解らないのだが、弊社の中国人メンバーに聞くと、
「これってティニックスな感じよね~」とか、
「昨日私、ティニックスな時間を過ごしたわ~」
と使うらしい。

つまり、小さな贅沢。スモールラグジュアリー。

それも、従来からのモノの消費ではなく、おしゃれなカフェでお気に入りの本を読みながら(もちろんスマートフォンでメールもしつつ...)、マカロンでも摘まんで、一人の時間を過ごしたり、カップルでデザインショップやギャラリーを廻って、日曜の昼下がりをゆったりと過ごしたり...どちらかというと欧州のライフスタイルに影響された、時間の消費。

c_yu01_20120323_03.jpg
フランス人シェフにより、レシピがつくられたベーカリー。今はパンの味もフランス本場と変わりない。

c_yu01_20120323_06.jpg
(左写真)オリジナルケーキとエスプレッソを楽しむ80后(バーリンホウ)。
(右写真)おしゃれなカフェでスマートフォン。


その行動と時間消費のスタイルを「ティニックス」という。

中国というと、とにかく家でも車でも「大きなスケール」を好み、目に見えて「壮大なモノを手にいれたがる」...事実そうなのだが、ようやく次の若い世代の間では、じわじわとではあるが「モノからライフスタイルへ」と価値観と消費スタイルが変化しているようだ。
この「はやり言葉」の中にも、それが垣間見える。

なぜか、ほっとする兆しである。



バーリンホウとは、中国の一人っ子政策のもとに生まれた80年代生まれの若い世代を指す。豊な経済発展のもとに、一人っ子で大切に育てられた彼らは独特の嗜好、価値観を持つと言われている。

Posted by Yuasa

Trinity COO

トリニティ代表。日本のデザインポテンシャルの向上の為、持てる気力・体力・知力を尽くして新興国を飛び回る日々。

2012年 01月 23日 | CHINA | Posted by Shinozaki

中華料理の王道といえば「北京ダック」。

北京ダックというとアヒルのボディのみが焼かれた状態で出てくるものだが、
商品リサーチで再びシンセンに訪れた時にご馳走になったものは、
そうではなかった...

「頭付き」

そして、なぜか「微笑んで」いるように見えるその眼差し。
某生命保険会社のCMのアヒルちゃんのようにニコニコしつつも丸焼け状態(汗)。

c_s02_20111109_01.jpg
日本で食べる北京ダック像

c_s02_20111109_02.jpg
シンセンで出会った北京ダック像(上下作画:Shinozaki)

日本で食べるのは、ボディのみなのに、
中国では顔もくちばしもそのまんまの状態で丸焼き...

どうも中国では、「まるごと包み隠さず」の状態が新鮮の証らしい。
そういえば、深センのスーパーにはニワトリをチョイスして、
その場でさばいてくれるコーナーがあった。
さばく様子をまるで監視するかのように凝視していた依頼主のおばさん...

c_s02_20111109_03.jpg


余談だが、わたしがイタリアに在住していた時、
ウサギの姿が何気に感じ取れる状態で背を丸くしてパックされたのを
スーパーでよく見かけた。

イタリアではウサギのお肉を日常的に食べるので、
別段何もおかしなことがない様子で、そのような姿で置かれていた。
(クリスマスに欠かせない七面鳥の肉はなぜかボディのみだったけれども...)

日本にも同じような残酷な光景があるのかもしれない。
「目刺し」はひょっとして残酷な光景?
京都伏見名物・スズメ焼きはもっと残酷??

いずれにしても、シンセンで出会った
丸焼きにされても微笑みを忘れない北京ダックのアヒルには、
食に対してもダイナミックな中国の人たちの逞しさとエネルギッシュさを
感じずにはいられなかった。

Posted by Shinozaki

Creative Director

トリニティ1のサッカー通。中国担当ながら、欧州でのデザイン留学、滞在経験を活かし、世界的視点から常に情報収集のアンテナを張る。デザインリサーチだけでなく、コンセプトワークにその技が光る。

1  2

トリニティについて

先進国・新興国のデザインリサーチ及びデザイン開発によって、日本企業の海外での成功に貢献致します。
http://trinitydesign.jp/

info@trinitydesign.jp


海外提携会社の詳細はこちらをご覧下さい。