2014年 03月 07日 | セミナー・お知らせ | Posted by ブログ管理者

超高齢社会を迎える日本が抱える課題として注目を高めているのが、
"福祉・介護"です。

しかし、団塊の世代が75歳以上になる2025年度には100万人の介護職員が不足すると推計されるように、介護の現場は慢性的な人手不足に悩まされており、
過酷な労働環境にあることがしばしば報告されています。
誰も経験したことのない超高齢社会に突入した中でどういったライフスタイルを描いていくのか。
いまだにだれも答えを見い出すことのできない課題の解決には、
これまでの方法論や価値観とは「異なる延長線上」に未来を描く必要があるようにも思います。

その時、デザイン、マーケティング、商品企画に携わる我々が果たすべき役割は、
これまで以上に大きなものになるのではないでしょうか。
被介護者や介護従事者が必要とするニーズは何か、
まだ彼ら自身も気づいていない課題はどんなものか。

これからの介護現場には、介護ロボットや介護補助器具、介護用品、福祉用具といった様々な機材や商品が求められているものの、その開発が盛んとは言えません。そうした状況を生み出している問題の一つには、福祉・介護の実態に対する認識の欠如や介護現場とメーカー間の相互理解の機会が不足していたことで、開発側と現場の実情に様々な乖離が存在していたのではないでしょうか。
 
そこで、今回は介護現場の現状をありのままに知ることを目指し、
その第一歩として『働く環境の改善』をテーマにしたアイデアソン(セミナー)を開催します。

福祉・介護現場で活動するさまざまなプレイヤー(医師、看護師、介護士、福祉経営者、ヘルパーそして、ソーシャルワーカー等々)を招き、
彼らの『働く場の課題』について対話を通じて相互理解を深めていきたいと思います。

福祉・介護の現場では何が求められているのか。それはどういった技術や商品、サービスで解決が可能なのか。これまで福祉・介護現場には活用されていない技術や商品を応用することはできないのか、等これからの超高齢社会に必要とされる介護現場のイノベーションへ向けた「きっかけの場」になることを期待しています。

◆プログラム概要(全3時間)
・参加者の自己紹介&挨拶(20分)
・福祉現場の"今"とワークフロー(20分)
・アイデアソン(120分 内、休憩1回) 

◆話題提供者 岡崎 万奈
フラワースクール講師の仕事をしながら2009年社会福祉士取得。2012年花業界から福祉の現場へ転職。介護職員として通所介護施設に勤務。利用者と施設の花壇作りや生け花などの花育に取り組む。
2013年9月より、機能訓練特化型短時間デイサービス施設の生活相談員となる。
少子高齢化対策に施設以外の多世代•多様な人々の交流や共生のコミュニティが必要であると考え、花や自然を介しての場作り、ワークショップやイベントを企画している。

◆ファシリテーター 須藤 順 (株)CCL取締役・コミュニティデザイナー
1981年生まれ。博士(経営経済学)、社会福祉士。(独)中小企業基盤整備機構 経営支援情報センター リサーチャー。メディカルソーシャルワーカーとして勤務後、医療難民向けのリハビリ施設の立ち上げと経営に参画すると共に、障害者福祉施設のコンサルティング等に従事。その後、コミュニティビジネス/ソーシャルビジネス支援や人材育成、農商工連携/着地型観光/グリーンツーリズム支援、地域行政のコンサルティング、ICTを活用した街づくり等のサポートを全国で展開している。「すべての人・組織・地域の主体性の創造」を目指して活動を続けている。

◆対象
今後、医療・福祉市場でデザイン・商品企画・マーケティング活動を行う方々。

◆実施概要
開催日時:2014年4月24日(木)
     16:00~19:00(3時間)
申込締切:2014年4月4日(金)
場所:弊社会議室(東京都千代田区)
http://trinitydesign.jp/companyinfo
参加費:当日現金お支払い 5,000円(税込/1名様)
定員:6名
※お申込多数の場合は抽選となります。

お問合せ・お申込み:トリニティ(株)セミナー事務局(岡村)まで
Tel: 03-5211-5150 
E-mail: info@trinitydesign.jp

Posted by ブログ管理者

2014年 02月 24日 | THAILAND | Posted by Miki

今回のワークショップでは、日本と相手国の「ステレオタイプ」について収集してまとめることが事前準備の一つでした。フジヤマゲイシャというようにこういうステレオタイプは表面的なものも多いのですが、その偏よった視点「そのもの」が十分面白く、特にタイ人のデザイナーは非常に積極的に説明してくれて時間が足りなくなるといったことも起こりました。

日本側の「ステレオタイプ」の提示として、「タイ人は痩せている」というのがありました。それに関して肯定的なタイ側の説明として面白かったのは、タイ人はスキニー(細い)で、Sサイズの下に後4種のSよりも小さいサイズがあるということ。
たしかにバンコクの街には痩せている女性が多く見られ、太っている方はまれです。

痩せている女性こそが美しいという段階で、先進国の「痩せすぎはアカン」という人たちが現れるレベルには達していないという言い方もできます。
日本ではぽちゃモテが注目されています。もっとも一つ時代をさかのぼれば、痩せている女性は食べるものが少なくて貧乏だから痩せているのであって、ふくよかな容姿こそステータスという時期や国もありました。
インドの一部は今もその良い例でしょう。

ただもうちょっと気軽な話題としては、彼らは食文化として非常に辛い料理を日常的に好んで食べ、いわゆる唐辛子のカプサイシンのダイエット効果もあるのではと思いました。いくつかの南の方のアジア地域やラテンアメリカで香辛料を多用する食文化がいくつかあるようですが、タイ料理の辛さもかなりのものです。食べると発汗し、代謝が良くなるのがわかります。
タイ人の参加者はもちろん太った方はいません。

ワークショップではその辛い昼食をその場で出してもらって食べたのですが、料理の説明なども聞けてランチも学習でした。参加者いわく、どこでも提供される食事は美味しいけど、きっと長い期間食べ慣れれば飽きるよね、というのですが、そうかもしれません。

ワークショップでのランチ風景.JPG
タイでのワークショップのランチの一コマ。
食品のパッケージで青の色使いは日本であまり見かけないもの。

いくつかフィールドワークで回った中間層や富裕層のモールでは、タイ料理もさることながらグローバル展開するファーストフードのチェーンや日本の外食チェーンも多く、世界中で食文化がこうしたチェーンに浸食されて、似た味になっていくのが実感できます。地元料理もフードコートでサービスされ、衛生面ではありがたいのですが、おそらく微妙な味付けや、大量に入手できない材料を使った料理は駆逐されていくのでしょう。少々淋しい。

またマスクした店員がプラスチックなどのトレーにポリの手袋で料理を盛るのを見ると、これはエサか、という気にもなりました。

フードコートのデザート.JPG
フードコートで食べたデザート。
清潔だが、どこか味気なく感じられる。

マクドナルドは代表的なグローバルチェーン。基本メニューは各国で驚くほど同じ味がします。品質管理の勝利です。ローカルにカスタマイズしたメニューは旅行者にとっては楽しみの一つでもあるのに・・・。

ワイをするロナルド.JPG
モールにて、「ワイ」をするドナルド(ロナルド)。

マクドナルドは食文化のグローバル化で話題になりますが、タイではドナルド(ロナルド)は合掌(ワイ)しています。ローカル化の身振りですが、その程度の妥協でしょう。

新興国の初期では、マクドナルドはサービス文化と清潔さの輸入でもあったようです。
にこやかな応対とか、衛生に気を使った調理と掃除の行き届いた食べる場所は、
最初は驚くべきものだったはずです。マクドナルドのハンバーガーはそのサプライチェーンにおいて完成度が高く、各国の経済状況をみるのにハンバーガーがいくらするか見ればわかるわけです。

(あなたは異国でマクドナルドの店舗を見て、ここもか、とがっかりするタイプですか? それとも助かったとホッとするタイプでしょうか。)

タイ料理はまだ比較的、中部に限って言えば特定の素材や調理法、味付けで実体があるのですが、今回のもう一つ別の国のインドネシアは「インドネシア料理」としては範囲が広すぎて語れないと言えます。

海洋王国オランダが植民地とした地域がインドネシアの地理的範囲の基礎となっているのですが、この地域の広さはアメリカ合衆国がすっぽり入る広さの上に、島嶼になっていて分断されているので、とても文化的・民族的に統一した地域とは言えず、したがってインドネシア料理は、例えばヨーロッパ料理~というような大くくりの概念になります。

料理を考察するだけで、歴史的に形成されている価値観や文化などを理解する糸口がみつけられます。美味しい料理を味わうとともに、その成り立ちに思いを馳せてください。

Posted by Miki

Senior Researcher

教授のような地味な風貌で、アタマとカラダを酷使して
世界市場に目を向ける辣腕調査員。
実は「情緒の豊かさ」では、トリニティでダントツ。

2014年 01月 10日 | その他 | Posted by Fukazawa

※募集は終了しました。
2014年は、昨年にも増して、ワークスタイル&プロセスが劇的に変わる年では
ないだろうか。

近年、トリニティでは「ワークスタイルとプロセス」を研究する機会があるのだが
モバイルプロダクトを中心に、デバイスの開発に携わる一方、
ミラノサローネの取材により、建築やインテリア関係者との接点から、
空間の観点からも、ワークスタイルやプロセスを考える機会もある。

当然、デバイスや空間だけではなく、国や地域における「文化的な背景や差異」、
ワーカーとしての「気持ちや考え方」を考える機会も多い。

環境が変われば人が変わり、人が変われば環境も変わっていく。

そんなことで、今年も6月に、この活動の一環として、
シリコンバレーの視察を実施しようと考えている。

現在の概要は下記の通り。

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 シリコンバレー「ワークスタイル」現地探求プログラム
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■実施概要
実施日:2014年6月23日~29日(想定)
視察地:サンフランシスコ・ロサンゼルス
申込締切:2014年4月末
募集人員:最大10名程度(最小催行人数:8名)
費用:87万円(予価)※旅費・宿泊費込、消費税別途

想定対象者:
・オフィス機器・デバイス関連、オフィス空間・インテリア設計・家具関連の
 マーケティング・商品企画・開発・デザインのご担当者様
・ファシリティマネジメントご担当者様
・ワークスタイルやプロセスのイノベーションにご興味のある方
(キャリア10年前後の若手メンバーによる構成での実施を想定しております。)

■プログラム内容
・建築家とめぐるイノベーションの現場 / オフィス空間視察
・異なる価値観の中でのチームビルディング体験
・デザイン事務所訪問とプレゼンマラソン
...他

くわしくはこちらをご覧ください>>

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実は、これは第2弾。
昨年9月に第1弾として視察を実施したが、そこでの発見を一つ、
簡単に紹介させて頂く。

●『会話』を敢えてする時間 - 今だからこそ"アナログ"なコミュニケーション
前回の視察では、世界最大の半導体メーカーであり、テレワークを黎明期から
推し進めるなど、「柔軟な働き方」をいち早く実践してきたインテル本社
(サンタクララ)を訪問し、マーケティング部門のディレクターに
ワークスタイルの話を伺う事ができた。

そこで驚いたのが、全ての部下が世界各地(欧州~中東~アジア)+北米各都市
に散らばっている状況でマネジメントを進めている事と、
それぞれの部下と『会話』をするためにサンフランシスコ時間の朝の5時~6時を、
その時間に充てていること。

彼が言うには、業務自体はメールで進められるが『会話』する時間を設けないと、
コミュニケーションのクオリティが落ちていくことを痛感し、全ての部下が
活動している時間/時差を考慮したうえで、上記のように直接話す時間を設け、
さらにスタッフが本社に一堂に会する機会も、年1回から2回に変更した、
とのこと。

当然、彼自身のワークプロセス/ライフスタイルも変わり、
コミュニケーションの為のコストも増大したが
やはり、それを超えるだけの成果があったようだ。

他諸国と比較して、日本はコミュニケーションにおけるコンテクストの共有性の
高い(伝える努力やスキルがなくても意図が通じやすい)ハイコンテクスト文化
と言われているが、グローバルでみれば、そこに広がるのは圧倒的な
ローコンテクスト文化。

多くの企業がグローバル化を押し進め、地理的環境や文化的背景を考慮し、
コミュニケーションを進めていかなければならない状況で、
ある意味、その先端にあるインテルが、極めてアナログなアプローチを
取っていたことは、我々にとって大きな学びの一つであった。

ここでは詳細に触れることが出来ないが、前回の視察では、
その他にも「セキュリティに対する温度差」、「ワークプロセスの可視化」、
「空間の未完成さ」といったキーワードと共に、
参加者それぞれの立場や視点から、様々な発見を持ち帰って頂くことが出来た。

ちなみに、今回第2弾の視察では、
現地建築家による最新オフィス空間のナビゲーション、さらには
「チームビルディング」体験、がプログラムに加わる予定。

前回同様、参加者各自の専門性の違いを活かし、様々な観点から、
"新鮮な気づき"を得ることが出来れば、と考えている。

インテル社屋.jpg
視察で訪れたインテル本社のエントランス。
皆さんも実際に現地に足を運んで、ワークスタイルの最先端を体感しませんか。

■本プログラムのご応募・お問い合わせ先
トリニティ・セミナー運営事務局(岡村)まで
Tel: 03-5211-5150
E-mail: info@trinitydesign.jp

Posted by Fukazawa

Design Producer

海外のデザイン・トレンドの事情通。トルコやブラジルなど、新興国の情報収集に余念がない。

2013年 12月 06日 | VIETNAM | Posted by Ozawa

経済発展過程にある国において、自動車に先んじてバイクが広く一般に普及するというのはよく見られる事象であるが、ベトナムにおいてもそれは当てはまる。ここ数年で道路を走る自動車の数は飛躍的に増えたそうだが、それでも主役の座はまだまだバイクにある。

そして、バイク事情にもお国柄が表れる。今回は、バイクを通じて見たベトナムについて語ろうと思う。(とは言え、筆者はバイクは素人)

筆者が実際に見てきた、あるいはトリニティのリサーチャーが見て(そして撮って)きた新興国のバイク事情と比べて、ベトナムには以下のような特徴があると思う。ちなみに筆者が訪問したのはホーチミン市である。

1. スクーター比率の高さ

他のアジア諸国に比べて、スクーター比率が高いように思う。理由としては都市の規模(走行距離の違い)、道路事情(舗装具合)、実用本位度(自己表現の一部か、単なる足か)といったところであろうか。

筆者の見た限りでは、ホーチミン市街地の道路の舗装状況は悪くなく、アップダウンもない。また、面積的にはそれほど大きくない。皆、ちょっとした距離の移動に使う足としてスクーターを使っているのだろうとばかり思っていたのだが、通訳をつとめてくれたホーチミン市国家大学に通うメジロさんは、毎週末数十キロ離れた実家にスクーターで帰っているそうだ。日本だと「よくそんな距離スクーターで通うね」と言われてしまうところだが、当の本人にとっては隣町へ行くような感覚のようだ。さすがにお尻は痛くなると言っていたが。

2. 多彩なヘルメット

ホーチミン市のバイク乗りが見た目で自己主張するとしたら、ヘルメットはマストアイテムであろう。そう思えるほど、ヘルメットの種類が多彩である。ただ、多彩と言っても、見た目にはハーフタイプが100%近いシェアを占めている。フルフェイスは滞在中一度も見かける事が無かったし、シールド付きのタイプも皆無ではないが、見た記憶がないほど少ない。

先述したように、チョイ乗りが多いと思った理由の一つは、ヘルメットにある。長距離を飛ばすことが無いから、ハーフタイプがあそこまで普及しているのかな、と。あるいは、単純にフルフェイスは高いから敬遠されているのだろうか・・・などと思案に暮れていたら、通訳のメジロさんがまたしてもズバリな答えをくれた。「フルフェイスでは暑くて被っていられませんよ」。その場では、そうか、それはそうだと思ったのだが、日本に戻って同じくやたら暑いインドやインドネシアの街の写真を見ると、少なからぬ数のフルフェイスヘルメットが見つかるではないか。この辺りは、実用上(安全上)の問題なのか、見た目の問題なのか。今度、熱帯の国でフルフェイスのバイク乗りを見つけたら聞いてみよう。

話がそれたが、ベトナムではハーフタイプ限定でありながらも、色が多彩で、模様をペイント(シール貼り?)したり、意外とバラエティに富んでいる。白塗りのシンプルな(日本ではあまり見かけなくなったような)ヘルメットも沢山見かけるが、ベースボールキャップを模した形状、マットな塗装/表面加工、布地の貼り付けなど、日本ではあまり見かけないようなタイプのものも多かった。

ベトナムのヘルメットはバラエティ豊か.jpg
触ったら柔らかそうに見えるヘルメットも・・・

ベースボールキャップ風ヘルメット.jpg
ナイキのベースボールキャップ風ヘルメット。最初は自作かと思ったが同じものを何度も見かけたので量産品のようだ。正規品?

3. マスク

これは第一には排気ガス対策だと思うが、個人的には日焼け対策も兼ねていると思う。マスクの面積が大きく、女性の装着率の方が高かった。いわゆる医療用?のマスクも見かけたが、柄モノ・キャラクターモノが多かった。ファッションの一部となっているようだ。

女性のマスク率は高くファッションの一部に.jpg
女性はマスク率高し。色・柄は様々。

韓国のキャラクターPuccaのマスク.jpg
韓国のキャラクター、Puccaのマスク。

4. 美白

ここベトナムでも美白志向は強いようである。スクーターに乗る女性の大半が日焼け対策をしていた。具体的には、
・ 長袖(腕が日焼けないように。)
・ フードを被る(首筋が日焼けしないように。)
・ 面積の広いマスク(顔が日焼けしないように。首までカバーするマスクもある)
・ 手袋(手を日焼けしないように。)
・ 長ズボン・長スカート(パンツ着用率高し。特にスリムジーンズ。)
・ サングラス(兼シールド代わり?)
といったところであるが、これら全てをキッチリやっている人は意外と少数で、どこかお留守になっている人が多かったのが可笑しい。
メジロさんは、フルフェイスヘルメットは暑くて被っていられないと言っていたが、高温多湿のベトナムでこういった格好をするのもさぞかし暑かろうと思う。美白願望が暑さを凌ぐのだろうか。

顔までマスクですっぽり覆う女性たち.jpg
こんな感じで顔まですっぽり覆われている人は多い。

美白のためなら完全防備.jpg
手前の女性は完全防備。奥の女性は少数派。

5. 雨ニモ負ケズ

筆者がベトナムを訪問した9月は雨期にあたり、実際よく雨が降っていた。ホーチミンの雨期は、スコール的な雨ではなく、長い時間、しとしと降り続ける。しかしながら、傘をささない人をよく見かける。いちいち傘をさしてはおれぬ、ということのようで、メジロさん曰く「傘をさしている人を見ると、地元民じゃないなって思ってしまいます」。

とはいえ、結構な雨量である。さすがに雨の日はバイクの量が減るのだろうと思いきや、全然そんなことはなく、ホーチミンの皆さんは、常備しているのであろう、ハンドルまですっぽり覆ってしまえる雨合羽を被って走っていた。

スクーター用雨合羽.jpg
スクーターに適した形状の雨合羽。

街角に干された雨合羽.jpg
雨あがりの街角にて。雨合羽を吊るして干していた。

現地では閃かなかったが、スクーターに人気が集まる一因は、足まで容易に防水できることにもあるのではなかろうか。その国・地域に適したデザインを考えるときは気候風土も大事だなと思った次第である。

Posted by Ozawa

Financial Officer

左脳をフル活用し、トリニティメンバーをバックアップ。トリニティ・ストラテジー・インディア設立時の立役者。

2013年 10月 24日 | その他 | Posted by Yamaguchi

弊社オリジナルプログラム「新興国ワークショップマラソンプログラム」が2013/10/13(金)から10/20(金)に実施されました。

本プログラムは、前年のインドと中国に引き続き、タイとインドネシアの2か国に短期滞在し、現地の「生」の価値観や実情を体験、比較することができる参加型
プログラムです。

昨今新興国の情報は比較的よく知られるようにはなりましたが、現地に行って直接見聞きし、その国のトレンドを牽引する若者と討論する経験はなお貴重であり、
新興国に向けたリアルな商品/デザイン開発のヒントを得る事ができます。

今回もマルチクライアント形式で行われ、参加企業は4社、参加者は5名と前回よりも少ない人数でしたが、非常に密度が濃く、フォーカスのある活動ができました。

プログラム内容は、タイのバンコクとインドネシアのジャカルタの2か国を1週間の過酷なスケジュールで回り、各国の次世代を担う若手デザイナーと英語でのディスカッションや現地視察を共に行い、そこから彼らの文化や日本の価値観との違い、共通性を体感する~というものです。

今回の工程を通じて共にワークショップの行った2ヶ国の現地参加者の気質の違いからも、「その国らしさ」の一端を垣間見る事が出来ました。

まずタイの参加者は皆様とにかく元気。ワークショップ中は自分が前へ前へ、
という人ばかりで、人の意見を気にかけず、自分の意見を堂々と主張。
「わたしはこう思う」と発言したい気力満載で、ディスカッションはかなりの時間
オーバーとなりました。

一方でインドネシアの参加者はかなり控えめ。意見を求めても
「~だと思う。このような状況では。」等と必ず逃げ道のある表現を用い、断定はしません。懇親会でもはじめはアルコールを飲まず、
「ムスリムの国だな」と思っていたら、何のことはない、すぐ翌日には「ビヤガーデン」で楽しくビールを飲んでいました。インドネシアは比較すればイスラムの
戒律は柔軟な国として有名です。

タイは通貨危機を経験しているためもあってか、外貨の獲得に前向きで、どちらかと言えば外需志向。自ら動く姿勢が強く、また植民地にされた歴史もありません。

一方、インドネシアは豊富な資源もあり内需志向。占領が繰り返される度に
強制された価値観や文化をアレンジし、それを重ねて自国文化を形成してきた歴史です。

ネットの影響で世界中の若者が同質化してきている、との見方もあるようですが、今回の各国の現地参加者から滲み出る雰囲気と各国の歴史や背景がまだまだかなりシンクロしているようで、とても興味深く感じました。


これはほんの一例に過ぎませんが、このプログラムの中で自分の肌で現地を感じ、
自ら新たな「気づき」を掴みとってみませんか?

次回はインド・インドネシアにて、2014年の2月の実施を予定しています。
ご興味がある方は、是非参加をご検討下さい!

タイの若者とワークショップ風景.jpg
タイでのワークショップの一コマ。終始盛り上がり、着席者は皆無。

帰国後報告会.JPG
ご参加企業各社の上司を集めて、これまでの成果をプレゼンテーション。参加者が自らの肌で感じた現地感覚を基に、斬新な視点からの発言が盛り沢山な内容となりました。

日本タイインドネシアの基質の違い.jpg
今回、日本、タイ、インドネシアを比較した最終結論の一つ。意味を知りたい方は是非ご一報を!

Posted by Yamaguchi

Producer

トリニティ唯一の体育会系。運動で培った精神で、思い立ったらすぐ実行!新興国リサーチ業務でも、インド、インドネシアを中心に"足で稼ぐ"タイプ。

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